■“古き良きフジの笑い”にスタッフはシラけムード
『キングオブコントの会』によりメッキがはがれる可能性もありそうな『新しいカギ』だが、内部でも問題が噴出しているという。前出の民放キー局ディレクターが続ける。
「番組上層部は“古き良きフジテレビのお笑いをやりたい”という意向だというんです。その最たる例がエンディング前に設けられた、チョコプラの松尾が番組プロデューサーの中嶋優一氏に扮して、番組を総括するコーナーですよね」
フジテレビを代表するバラエティ番組『とんねるずのみなさんのおかげでした』では、とんねるずの石橋貴明(59)と木梨憲武(59)が、また『めちゃ×2 イケてるッ!』でもナインティナインの岡村隆史(50)が名物プロデューサーに扮するコントがあった。
「フジテレビ伝統の内輪ウケのスタッフモノマネです。ただ、最近はどこの局でもそういったコントはやりませんし、フジテレビでもここ数年はありませんでした。ただ、『新しいカギ』の上層部には、そういった古き良きフジテレビのお笑いを復活させたいという意向がある。
その上層部の意向が“新しいことをやっていきたい”というスタッフにも伝わってしまっているそうです。“『新しいカギ』っていうタイトルだけど、新しい笑いはやらないのね”と、スタッフのテンションが落ちてきているといいますね」(前同)
もう1つの問題が、出演者が多忙すぎる点だという。
3年前に惜しまれつつ終わったフジテレビの伝説的バラエティ番組『めちゃ×2イケてるッ!』(『めちゃイケ)は、基本的に毎週火曜日と水曜日の2日間、キャストを“拘束”して収録を行っていた。
「『めちゃイケ』がスタートした当初、ナイナイ、武田真治(48)、雛形あきこ(43)以外はほぼ無名でスケジュールも確保しやすかった。一方、『新しいカギ』はすでに出演者が売れていて、多忙を極めています。そのため、しっかりと打ち合わせができないまま、本番に臨むということも少なくないそうです」(同)