■中野「いろんな芸人さんのYouTubeも見ています」

中野「それはまったく。ライバルはいないですね。なんだろう、ライバルっていう風には思っていなくて。見てます芸人さんのは。私たちは、違うことをしていると思っているので。なんか、圧倒的にほかの芸人さんの方が再生数も多いし、足元にも及ばないんですけど、絶対に他の人と違うことしている、って自負はあって。
やりたくない、やらないでおこうって思うことが“ライブでやったのをそのまま出す”。それは私はしたくなくて。チャンネルでは再生数が上がるのはわかってるんですけど、自分たちは自分たちと思ってる。でも、めちゃめちゃ見ます芸人さん。やっぱり面白いので……」

――どういう方を見ているんですか?

中野「えっと、ハリウッドザコシショウさん。あと……」

橋本「私はどぶろっくさん。面白いですよね。ネタ動画っていうか、歌をあげられているのが面白いし」

中野「あと、光浦さん(光浦靖子)の手芸のとかも見ますね。なんかかわいいというか、チクチク作ってるんですけど、それが優しい時間というか、癒されに行っています」

―さきほど「ライブでやったのをそのままチャンネルに出したくない」とおっしゃっていましたが、『感電パラレル』の運営方針として、どのような動画を出すか決めていますか?

中野「いちばんは、やっぱりコントを見てもらいたくて。コントを。私たちはもともとテレビのコントを見て育ったので、テレビコントが。舞台のコントも好きなんですけど、それとは別に。
舞台って、編集効かないじゃないですか。私は編集したものにも興味があって。テレビコントみたいな……“寄り”ができたり。変顔に(カメラ)寄れるとか、和室でできるとか。洋室でできるとか、シチュエーションも変えられるし、外でもできるので。そういうのをやりたいなと思って編集して。カメラでも遊べて。音も入れられるし、効果もかけられる。そういう、全部作ったものを上げれるのが、やっぱり一番見てもらいたいと思って」

中野「もともと、芸人って尖って入って来るんで。養成所っていうのは。なんかその時は笑いなんて種類ないのに、勝手に“漫才が一番カッコええねん”って思って入るじゃん芸人って。イタいね(笑)」

橋本「スーツ着て、マイクの前でね」

中野「変顔で笑かしたくないみたいな。いまやってるんですけど。ヅラとか被って笑かしたくないな、とか。“サンパチ(※)で笑かしたいんや! それがいっちゃんスタイリッシュなんや!”で入ったんですけど、それは大きな間違いの考え方なんですけど(笑)。ピンで入って、ピンではそういうのを狙ってたんですけど、1年ピンでやって組むことになって。最初に“漫才しよう”って言って、1回で辞めました(笑)」

(※『サンパチ』:正式にはSONYのC38Bコンデンサーマイクロフォン。漫才のセンターマイクとして使われる)

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