■宇良インタビュー「もう終わったと思ったことも…復活の鍵は断捨離とマクド!」
2015年の入門以来、反り技や足技など“アクロバット相撲”でファンを魅了。2度の大ケガを乗り越え、あの宇良が幕内の土俵に戻ってきた!
――夏場所の十両優勝、そして幕内復帰、おめでとうございます!
宇良(以下、宇)まさか、幕内に戻れるとは思っていなかったですからね。たまたま運がよかっただけです。十両と幕内では、対戦する相手も違うし、体が持つかどうか、心配なんです。
――右膝の負傷で、一時は序二段まで番付が降下。右膝のケガを負ったときの心境は、どんなものだったのでしょうか?
宇 2度目のケガは19年初場所、豊昇龍との幕下での取組でした。1度目(17年9月)と同じ箇所だったので、そのときは「もう終わった……」と本当に落ち込みましたね。自力で歩くことすらできなかったですから。気持ちが折れた? もちろん、そうです。でも、そこで励まし続けてくれたのが、師匠(木瀬親方=元前頭・肥後ノ海)と支援していただいている方たちでした。次第に、「ここでは終われない!」という気持ちに変わっていったんです。
――翌場所から4場所連続の休場。序二段106枚目からの再スタートに、不安はなかったでしょうか?
宇 当然、ありました。「またケガをするんじゃないか?」という不安は、いつもついて回りましたし。力士になった最初の頃は、体が小さいこともあって、技を多用する傾向がありましたけど、体を大きくして、きれいな相撲を取ろうと心がけました。きれいな相撲とは、正攻法というか、ケガをしない相撲のことです。