■松坂の球威を信頼!WBCでの直球勝負
「松坂は記録こそ170勝ですが、170球投げても150キロ台のストレートを投げられるのは彼だけでした。まさに不世出の投手ですよ」(江尻氏)
そのストレートは日本にとどまらず、世界でも通用した。
日本が2連覇を果たした第1回、第2回のWBCでは、ともに3勝を挙げ、2大会連続でMVPを獲得。第1回のメキシコ戦でバッテリーを組んだ、元ロッテ捕手の里崎智也氏が語る。
「忘れられないのは、1死三塁のピンチから8球連続で内角ストレートのサインを出したこと。危険な配球ですが、相手のバットの出方と大輔の球の威力を考えると、絶対に打たれないと思っていました。大輔が、その配球に一度も首を振らかったのは僕の勲章ですよ」
記録にも記憶にも残る名選手。永遠の野球少年として、その雄姿は野球ファンの脳裏に残ることだろう。