■派閥争いから『スマスマ』での“公開生謝罪”へ……

 2015年1月の『週刊文春』に、メリー氏の5時間にわたるロングインタビューが掲載された。

 事務所内に、メリー氏の娘で現社長の藤島ジュリー景子氏が管轄する“ジュリー派”と、元SMAPチーフマネージャーのI氏が管轄する“I氏派”が存在し、両派が対立しているのではないか、と週刊文春の記者から問われたメリー氏は、「ジュリー以外に(誰かが)派閥を作っているという話は耳に入っていません。もし、うちの事務所に派閥があるなら、それは私の管理不足です。事実なら許せないことですし、あなた方にそう思わせたとしたら、Iを注意します」と派閥の存在を否定。

 さらにメリー氏はインタビューの場にI氏を呼びつけ、I氏の目の前で「もしジュリーとIが問題になっているなら、私はジュリーを残します。自分の子だから。Iは辞めさせます。それしかない」とも語った。

 この一件が引き金となり、I氏はジャニーズ事務所退所の意思を固めていったとされる。そして2016年初頭には「SMAP解散騒動」がメディアを賑わせることになり、一連の報道を受けてSMAPの5人は同年1月18日の『SMAP×SMAP』(フジテレビ系)に緊急生出演。

 木村拓哉を皮切りに、稲垣吾郎(47)、草なぎ剛(47)、中居正広(49)、香取慎吾(44)が一連の騒動を謝罪し、最後にリーダーの中居ではなく木村が「これから自分たちは何があっても、前を見て、ただ前を見て進みたいと思いますので、みなさんよろしくお願いいたします」とコメントしたのだ。

「ところが、この“公開謝罪”から約半年後の2016年8月14日に、SMAPが同年末をもって解散することが発表されたんです。そして翌年には稲垣、草なぎ、香取の3人が、前年に辞めていたI氏を追うようにジャニーズ事務所を退所。新しい地図として再スタートを切りました。また、昨年3月には中居も独立しています。

 メリー氏が動いたことで、結果的にグループが解散し、木村以外の4人が事務所から離れていったのは事実でしょう」(芸能プロ関係者)

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5