■SMAP解散とジャニー氏逝去を機に退所者が続出
2019年7月にはジャニー氏が逝去したこともあり、ジャニーズ事務所からの退所者が続出する。中居のほか、元関ジャニ∞の錦戸亮(36)、元NEWSの手越祐也(33)、山下智久(36)、少年隊の錦織一清(56)と植草克秀(55)、元TOKIOの長瀬智也(42)、元King&Prince(キンプリ)の岩橋玄樹(24)が退所。また、11月1日をもってV6が解散し、森田剛(42)が退所することも明らかになっている。
「これだけ退所者が続出したのは、ジャニー氏が逝去したことも大きいでしょうが、同様にSMAPが解散したことも大いに影響しているのは間違いありません。当時のSMAPといえば、活動休止前の嵐以上に世代を問わず愛された国民的グループでしたし、ジャニーズ事務所の躍進にも大きく貢献。世界的な人気も誇っていました。
そんなSMAPですら事務所の意向、派閥争いに巻き込まれて“公開謝罪”を強いられ、解散へと追い込まれてしまった。このSMAP解散騒動を当時、内部から目の当たりにしていた多くのジャニーズタレントも大きな衝撃を受けたそうです。あれだけ大金を稼ぎ出し、事務所を大きくしたSMAPでもあんなひどい辞め方になってしまうのか、とショックを受け、自身の事務所内での未来が見えなくなった、と退所を考えたタレントもいると聞いています」(前出の芸能プロ関係者)
現在、ジャニーズは若手グループの育成に注力しており、2018年5月にデビューしたキンプリは“ポスト嵐”として事務所の期待を一身に背負っている。また、2020年1月にSixTONESとSnowManが同時デビュー。
7月28日には関西ジャニーズJr.のなにわ男子が11月12日にCDデビューすることが発表された。
「これだけ若手が相次いでデビューしているのはSMAP、嵐に続く国民的グループを生み出すためでしょう。さらにここ最近はSNSやYouTubeの運用など、長らく対応してこなかったネットでの展開も解禁。それも、SMAP解散後、これまでとは違う今の時代にあったプロデュース方法を導入して新たなスターグループを作っていく、という狙いがあるからでしょう。
過去の田原が独立を決意したタイミングもそうですが、ジャニーズ事務所にとっての転機は、すべてSMAPがきっかけとなって生じたとも言えそうです」(前同)
SMAPが解散を発表した2016年8月14日。その日からちょうど5年後にあったメリー氏の逝去――。ジャニー氏、メリー氏を失い、そしてSMAPももういないジャニーズ事務所は、今後、どのような道を進んでいくのだろうか――。