■雨上がり解散で「ホトちゃんというピン芸人が生まれた」発言の意味

 前出のお笑いプロ関係者は言う。

「松本さんは、2019年6月の闇営業騒動勃発後の『ワイドナショー』で、闇営業にギャラがあったかどうかのことにについて真剣に語っていましたよね。松本さんは最初の報道が出た際、電話で宮迫さんに“(ノーギャラの主張は)無理やでって。世間がそれを誰も信じない。そこでウソついたら何もかもウソやと思われるよ”と助言したことを『ワイドナショー』で話しています。その際、宮迫さんは“ハイハイ”と言ってたそうですが、松本さんは“どこか芯では分かってなかったのかな”とため息をついていました」

 そして松本は、前述の“宮迫のウソ”について語った2年前の『ワイドナショー』では「もうあいつはクビでいいと思うんです。クビでいいんです」と、宮迫にクビを勧告をしていた。

「松本さんの宮迫さんへの怒りは、そのときにはもう沸点に達していたようで、その後、宮迫さんの連絡には取り合わない、宮迫さんからは直接は連絡がつながらないような状態になったと聞いています」(前同)

 そして、今回の『ワイドナショー』で松本はこうも語っていた。「まあ、雨上がりというコンビはなくなりましたが、ホトちゃんというピン芸人が生まれた」と――。

「“蛍原さんのことしか言わなかった”と思いましたね。聞くと、『ワイドナショー』の番組関係者もそれを強く感じたといいます。雨上がり決死隊が解散して、宮迫さんと蛍原さんという2人のピン芸人が生まれた、ではなく、蛍原さんだけ。すでに、宮迫さんと絶縁関係にあると噂される松本さんの中では、芸人、そして芸能人・宮迫博之はいないものになっているのかもしれませんね……」(同)

 静かなトーンで淡々と雨上がり決死隊の解散について語った吉本芸人のトップ・松本人志。しかし、垣間見せた、宮迫への静かな怒りと、その存在を無視するかのような場面。それが持つ意味は大きそうだ――。

(2021年8月23日公開)

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