■渡瀬恒彦と渡哲也の最強兄弟

梅宮辰夫、志賀勝、誠直也、ガッツ石松坂上忍中野英雄勝俣州和らが、口をそろえて“渡瀬恒彦さん(享年72)が最強だ”と証言しています。柔道は黒帯。大学では空手部で、ボクシング経験も。そのうえでケンカ必勝法を心得ていた」(前出のライター)

 そんな渡瀬には数々のケンカ伝説がある。

〈身長187センチ、キックボクサーでもあった安岡力也をぶちのめした〉〈舘ひろしら「クールス」のメンバーを“生意気だから”とシメて川に落とした〉〈アメリカ兵3人相手に大暴れした〉〈反社会勢力の事務所に殴り込みに行った〉

 そんな渡瀬の兄、渡哲也(享年78)も猛者だった。

「大学の空手部出身で柔道も初段。身長180センチと上背もあった渡さんも強かった。日活入社後も、失礼な態度を取った記者をアッパーカットでKOしたことも」(前出の関係者)

 芸能レポーターの城下尊之氏はこんな逸話を明かす。

「あるとき、渡さんが撮影所の食堂に行くと、椅子やテーブルがぐちゃぐちゃにひっくり返っていた。従業員に事情を聞くと、“ショーケン(萩原健一)が暴れちゃって”とのこと。すると、渡さんは“ショーケンを呼んで来い!”と激怒。隠れて聞いていたショーケンは、あまりの怖さに逃げ出して戻ってこなかった」

 その渡とドラマで共演し、現在、最も強いといわれているのが、10月に主演映画『燃えよ剣』の公開が控えるV6岡田准一(40)だ。

「ブルース・リーが路上での戦いを想定して開発した『截拳道』、棒やナイフなどを用いた武器術も含むフィリピン武術の『エスクリマ(カリ)』、総合格闘技の『USA修斗』のインストラクター資格を取得。居合やブラジリアン柔術も体得しています」(格闘技ライター)

 素手でも、道具を使っても闘えるスキルは、ストリートファイトで遺憾なく発揮されることだろう。

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