■“密フェス”「NAMIMONOGATARI」出演のZeebraに批判の声

 ネットには「局の方針で番組では一切触れない、ということなんだろうけど、ジャーナリストとしての矜持があるなら玉川は何らかのアクションを起こしてもいいのでは、と思う」「玉川さん、事が発覚した時はあれだけ騒いでいたのに、社内処分と再発防止についてはだんまりですか」といったコメントが寄せられている。

「玉川氏はコロナ禍での東京オリンピック中止を主張していた代表的なコメンテーターの1人ですし、『モーニングショー』はコロナに対し、時には過激と言われるほど強く警鐘を鳴らしていた番組の1つです。にもかかわらず、社員の処分内容はスルーというのは矛盾だと思われても仕方がない。そのため、“裏切り”だと感じる視聴者も少なくないのでしょう」(前出の制作会社関係者)

 コロナで多くの人を“裏切って”しまった有名人は少なくない。愛知県常滑市8月29日に開催された野外音楽フェス「NAMIMONOGATARI(波物語)2021」に出演した、ラッパーのZeebra(50)もその1人だろう。

 同イベントでは、8000人もの観客がステージ付近に密集し、酒を片手にノーマスクで声を上げる様子がメディアやSNSなどで取り上げられ、大きな波紋を広げている。

 経済産業省は9月7日、新型コロナウイルス感染対策が不十分だったとして、交付予定だった最大3000万円のイベント支援補助金を取り消す方針を決めた。また、イベント参加者の14人が新型コロナウイルスに感染。愛知県はクラスターとして認定した。

「NAMIMONOGATARI」に出演したZeebraは、イベント翌日にツイッターで「県のルールに則ってると聞いていたので出演しましたが、開けてみたら危険な状況でした」と、会場のコロナ対策について事前に知らされていなかったと説明し、「ヒップホップシーンを牽引する立場として責任を感じてます。誠に申し訳ありませんでした」と謝罪した。

 イベントを主催したoffice keef社は、公式サイト上に謝罪文を掲載。「今回の出演者はイベント制作には一切関係ありません」と出演者に非はないとしている。

 ところが、9月7日発売の『FLASH』(光文社)では、「NAMIMONOGATARI」は2005年のスタート以来、Zeebraが所属する会社が制作協力してきたイベントだと報じている。

 誌面には、2015年7月の「NAMIMONOGATARI」終了後に撮影された、office keef社の代表取締役・A氏とZeebraが並ぶ写真も掲載されている。

「『FLASH』には、“ヒップホップシーンを牽引する立場”という自覚があるのであれば、懇意にしているA氏に、Zeebraから事前に運営委体制の不備を指摘するべきだし、運営サイドとして謝罪するべきだという音楽関係者のコメントもありますが、Zeebraに“裏切られた”と感じているヒップホップファンも少なくないのではないでしょうか」(芸能記者)

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