■「やっぱりカッコいいよね」

「“ちょっと待って。ムリムリムリムリ……”“え嘘でしょ!? 後ろから(実は仲直りしましたって)出てくるんでしょ!?”と、パネラーのナイツに慌てて問いただしていました。

 浜田も“オイオイオイオイ……?”“いい感じになりかけたやんか”と困惑していましたが、実のところVTRにはまだ続きがあったため、“なんやねん!! もう……”と松本は内心ホッとしたであろう気持ちも込めて叫んでいましたね(笑)」(前出の専門誌記者)

 その後、おぼん、こぼんの双方をそれぞれを必死でナイツ、スタッフや付き合いの長いマネジャーらが説得したところ、結婚式の撤収作業が行なわれている現場に戻ったおぼんが「俺も入れ替えるから、お前も入れ替えや」「もういっぺんやり直そう」と、熱い握手とハグを交わして仲直りに成功。それまでとは180度変わった対応だったが、これを松本は「ぱちっと(歯車が)合ったんやろうね。あの瞬間が」と評していた。

「後日、2人の本拠である浅草東洋館にナイツはじめ後輩芸人や家族を招いて、久々に2人揃った衣装で息のあった漫才を行なうという、これ以上ない大団円で番組は幕を閉じました。

 BGMに“漫才で売れる日を夢見て2人で頑張っていた日々”を歌ったビートたけし(74)の名曲『浅草キッド』が流れ、ラストでおぼん・こぼんがしっかりと握手。“まぁ頑張ろう。まぁ死ぬまでやな”にこぼんが“もう間もなくだ”と返していた。

 このVTRを見終えた松本は“やっぱりかっこいいよね。かっこいいなって思う”と、真剣にコメント。引退を匂わせる発言をすることも多い松本ですが、やはり何歳になっても、不仲になっても舞台で漫才を続けるおぼん・こぼんには、同じ芸人として尊敬する部分があることは、間違いないでしょうね」(前同)

 今回の企画を通じて、おぼんは「俺はええ漫才したい。楽しい漫才がしたい」と繰り返していた。この一点だけで、不仲でもずっと解散や引退だけはしなかったことがVTRからも強く伝わっており、松本も浜田も真剣に見入っていた。

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