■トレーニングは簡単、縞模様を見るだけ
確かに、ガボール・アイのトレーニングは簡単で、縞模様を見るだけ。
「ただ、ぼんやりと縞模様を眺めるのではなく、しっかりと見つめる必要がありますね。今回、クイズ形式を取り入れたのも、そのためでした」
その例としてQ1〜Q3までを掲載している。ポイントは、クイズを早く解こうと考えないことだという。
「じっと見ることで、脳が“なんだ、この変な図形は?”と勝手に考えてくれるんです。その結果、視覚野が活性化して、視力が向上します」
平松氏によると、このガボール・アイによるトレーニングの効果は、視力向上だけに留まらないようだ。
「まず、視覚情報が脳で適切に処理されることで、見たものに対する注意力が高まります。簡単に言えば、読み間違いや見間違いが減って、仕事などがはかどるんです」
また、文字を読むスピードも速くなる。脳で文字を処理する能力が上がるためのようだ。