■認知症の予防にも効果あり!

 さらに、有効な視野も拡大するという。

「高齢者の3分の1は、若い頃に比べて有効視野が40%以上、狭まっているといわれます。ガボール・パッチを見ると、視覚野の働きが活発になり、有効視野の拡大が期待できるんです」

 視野の拡大で、ドライバーは事故のリスクを減らすことが期待できるという。実は、高齢者の事故原因で多いのは、反応の遅れよりも発見の遅れ。つまり、状況の変化や歩行者を発見できないことが大きいのだ。

「実験に協力してもらったモニターでも、“今までより見えやすくなった”という方が7割に上ります。また、“本や新聞を読むのが楽になった”“目に負担がかからなくなったせいか、肩こりが解消した”という方もいました」

 ガボール・アイは、認知症の予防にも期待できる。

「65歳以上を対象にした調査で、視力がいい人は、そうでない人に比べて、認知機能が高いと報告されています。反対に、奈良県立医科大学の大規模な疫学調査では、視力が下がるほど、認知機能が低くなると報告されています。視覚が衰えると目からの情報が減り、脳の働きまで衰えるんですね。特に中高年は、認知症の予防や進行を抑えるためにも、脳の視覚野をトレーニングすることが大切です」

 ちなみに、ガボール・パッチと似た効果が期待できるのが、「千円札」だとか。

「お札の透かしのような見づらいものを見るときは、脳が持つ“ぼやけた画像を鮮明な画像に補整する機能”が鍛えられるんです。千円札を両手で持ち上げて、透かしをハッキリ見えるようにして、ゆっくり千円札を下ろしてください。透かしが見えるか見えないかくらいのところで、10秒間、見続ける。これを朝晩10回ずつ行うと、効果がありますよ」

 また、日常生活で心がけたいことも。

「1日に何回か、あるいは何分か、目に入ってくるものに、しっかりと焦点を合わせ、“これは何だ?”と考えるような目の使い方をすることが大切です」

 目に映ったものを、そのつど、脳に意識させるのがポイントだという。

「目は心の鏡」といわれる。トレーニングに励み、目だけでなく、心の若さも取り戻そう!

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