吉沢はこの作品で、奨励会で将棋棋士を目指しながらも脱落し、報復のために大学でAI将棋開発にのめり込む主人公を、実にクールに演じてみせた。驚くほど瞳が綺麗な役者で、ボーッとしているだけで様になる。と感心していた矢先、吉沢の大河主演が決まり、いきなり手の届かぬ所へ行ってしまった気がした。

■気になるストレス解消法

 『青天を衝け』も何話か見たが、どうもセリフが大仰で、物語に入っていけない。回を重ねるにつれ、リアルタイムの視聴率も第1話の20%から次第に尻すぼみになり、第33話では最低の11.9%を記録した。終盤での挽回を期待したいが、眉目秀麗な美青年がこの先は老けていくだけだ。誰か代わりのイケメンを投入し、テコ入れを図ったほうがいいのではないか、と要らぬ心配もしたくなる。

 ともあれ、大河主役という重責を担う吉沢の心労はいかばかりか。ストレスをどう解消するのかが気になる。過去の取材記事を辿ると、亮はいわゆる純喫茶に憩いを求めるらしい。『女性セブン』(小学館/16年4月21日号)に『吉沢亮 神保町喫茶店の400gナポリタン食べ「めっちゃうまい」』という記事が載っていた。そこで吉沢は「喫茶店めぐりは、もはや趣味」と言い切る。

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