羽生結弦「スケートをやりたいとは言えなかった…」赤裸々に語った「コロナ禍と東日本大震災」共通した葛藤とは?の画像
羽生結弦

 11月27日、フィギュアスケート男子の羽生結弦(26)が、12月23日に開幕するフィギュアスケートの北京五輪代表選考会を兼ねた全日本選手権に出場を予定していることがわかった。

「羽生は、右足関節靭帯損傷のため、出場予定だったNHK杯やGPロシア杯を欠場。来年2月に北京五輪も迫るなか、心配されていましたが、順調に回復して全日本選手権に無事に出場できることを願うばかりです」(スポーツライター)

 ここ数年、羽生にとっては試練のときが続いている。

「羽生は昨シーズン、新型コロナウイルスの感染拡大により、それまで練習拠点にしていたカナダに戻ることができず、コーチのブライアン・オーサー氏とも離れての練習を強いられていました。また、昨シーズンはグランプリシリーズも欠場。

 彼には気管支ぜんそくの持病があり、新型コロナウイルスに感染した場合のリスクは健康な人よりも高いと言われています。そのため、他の選手たちより慎重にならざるを得なかったようです」(前出のスポーツライター)

 そのときの心境を、羽生は2021年11月に発売された書籍『共に、前へ 羽生結弦 東日本大震災10年の記憶』(祥伝社 ※以下『共に、前へ』)のなかでこのように語っている。

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