■2022年1月、『王将』獲得なるか?

 そして、2021年。藤井四冠は、これまでの戦績で大きく負け越していた“天敵”豊島将之九段とのタイトル戦に突入した。

「まずは、9月の第6期叡王戦で豊島九段を3勝2敗で下し、『叡王』を獲得。さらに、11月の第34期竜王戦では、豊島九段に4連勝を果たして『竜王』の座に輝きます。

 これまでタイトルを争った相手は、いずれも将棋界を象徴するツワモノぞろい。彼らを相手に連勝を重ねている藤井さんの強さは、もはや人間離れしていると言っても過言ではありません」(同)

 そうなると、次に気になるのが、2022年のタイトル戦だ。藤井竜王の快進撃は、まだまだ続くのだろうか。

「藤井さんがすでに挑戦権を獲得している第71期王将戦は、2022年1月9日から開幕します。チャンピオンとして立ちはだかるのは、これまで同タイトル戦4連覇中の渡辺明名人。藤井竜王の5冠達成か、それとも渡辺名人の5連覇か。いまの将棋界の勢力図を左右する、“天下分け目の戦い”なので大注目です」(同)

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