■史上初“八冠”の誕生も近い?

 さらに、2022年9月には第70期王座戦もある。

「王座戦は、これから挑戦者を決めるためのトーナメントが始まるので、まだ藤井さんが挑めるかは不明です。そこで勝ち進み挑戦権を獲得できたら、タイトルホルダーの永瀬卓也王座(29)との対戦になるでしょう。もしも、『王将』『王座』2つのタイトルに手が届けば、2022年には史上最年少の六冠が誕生することになります」(同)

 ちなみに、残りのタイトル『棋王』『名人』に藤井竜王が挑戦できるのは、早くても2023年以降になるという。

 かつて羽生九段が成し遂げた、前人未到の「7大タイトル制覇」。現在は、そこに『叡王』が加わって全8タイトルになっている。果たして、藤井四冠は史上初の「八冠制覇」を達成するのか。

「藤井さんはすでにタイトルホルダーなので、それらを守りながら、今後は4つのタイトルを奪取しなくてはいけない。決して容易ではありませんが、今の藤井さんの強さなら、それすらも乗り越えて八冠を獲ってしまうのではないか、そんな期待を持ってしまいます」(同)

 2022年1月1日の朝日新聞に掲載された木村一基九段との対談で、

「1月の王将戦からタイトル戦がしばらく続くので、しっかりコンディションを維持して、いい内容の将棋を指していけるようにしたいと思っています」

 と語っていた藤井四冠。

 将棋界を超えて大人気の19歳、藤井聡太から目が離せない。

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