まずは脳卒中による突然死から。脳卒中とは脳梗塞や脳出血の総称で、脳の血管が詰まるなどして脳組織が壊死(梗塞)するものを脳梗塞、脳内の血管が、なんらかの原因で破れて出血することを脳出血と呼ぶ。『「隠れ脳梗塞」の見つけ方・治し方』(講談社)などの著書がある眞田クリニック(東京・大田区)の眞田祥一院長が、脳卒中の前兆について解説する。

「脳のどこに障害が起きているかで、前兆は変わります。筋肉を司る部分に異常があれば、運動面で問題が起きますし、言語を司る部分で異常があれば、会話がスムーズにいかないといった具合です」

前兆の中でも代表的なものの一つが、顔や手足などの痺れだと眞田院長は言う。
「右手といっても、右の手先から肩までのように比較的、広範囲に、数時間かけてジワジワと広がっていくのが脳卒中のサイン。痺れが収まっても、放置すると、数週間後により大きな発作を招くことがあります」

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