もとより、アーティストを現実の渋谷の街並みとともに撮影する作品は、それこそ枚挙に暇がない。それら諸作品に映る渋谷とは、1970年代以降に開発が進行し、広告やメディアによって幻想を託された街並みである。

 そうした性格を帯びている渋谷はこの数十年来、「ヴァーチャル」な街として表象され論評されてもきた。「Wilderness world」MVではそのような議論とはまったく違う意味で、文字通りの「ヴァーチャル」な渋谷が採用され、「アーティストと渋谷」というごくポピュラーなマッチングを疑似的に描出している。

乃木坂46「個人PVという実験場」

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