■“世界初のカップ麺”を生み出したあのメーカーも!

 まず、第10位には『ニュータッチ 凄麺 佐野らーめん』(栃木県・ヤマダイ)がランクインした。

「本格的な味を追求した『凄麺』ブランドの『ご当地シリーズ』。どこか懐かしさも感じられる醤しょう油ゆ 味のスープに、平打ち麺の組み合わせが絶妙です」(グルメライター)

 続いて第9位は、『長崎ちゃんぽん』(長崎県・マルタイ)だ。

「ちゃんぽんらしく、野菜がたっぷり入っているのがうれしい。スープの濃厚さ、野菜のうま味が、しっかり出ていて満足度が高い商品」(前出の木村氏)

 こちらは、1976年に誕生した“元祖”にして、超ロングセラーなのだ。

 第8位に選ばれたのは、『ニュータッチ 凄麺 奈良天理スタミナラーメン』(奈良県・ヤマダイ)である。

「豆板醤、ニンニクが効いたピリ辛系醤油味スープがいい。また、大きめの白菜がどっさり入っていて、その食感や風味が本物っぽい」(グルメ誌編集者)

 “世界初のカップ麺”を生み出した、あのメーカーも負けていない。第7位には『麵NIPPON 八王子たまねぎ醤油ラーメン』(東京都・日清)が入った。

 カップ麺ブログ「本日の一杯」を運営し、年間実食数が1000杯を超えるtaka:aこと大石敬之氏は、こう評す。

「発売当初からリニューアルを繰り返していますが、スープに多めのラードが使用されており、依然として油の香ばしい風味がウリです。濃い口醤油味で、コッテリながらクドくない。タマネギの甘さ、油の香ばしさなど、かなり計算されていて、オーソドックスながら新しさもあります」

 第6位には、『ニュータッチ 凄麵 徳島ラーメン醤油とんこつ味』(徳島県・ヤマダイ)が選ばれた。『凄麵』シリーズの躍進が続く。

「醤油がメインの醤油とんこつ味。とんこつ自体は重くなく、後味スッキリで甘味が感じられます。そして、なんといっても別添の卵黄ソースです!」(前出の大石氏)

 通常、徳島ラーメンは、生卵がトッピングされる。

「それを見事に再現しています。この商品は現在の徳島におけるトレンドを意識した味だと思います」(前同)

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