■中森明菜は今年追加出場の可能性も

 続いて熱愛関係が噂された80年代のトップアイドルの対決が実現。まずは中森明菜が『DESIRE-情熱-』 を迫力満点に歌う。

 明菜といえば、今年の『紅白』にも出場の噂があったが……。芸能レポーターの城下尊之氏は、こう語る。

「追加出場の可能性はあります。ただ、彼女はある意味で完璧主義者。自分の歌が納得できる状態になっていなければ、呼ばれても出ないかもしれませんね」

 対するは元カレ・近藤真彦。元気いっぱいに『ギンギラギンにさりげなく』 を歌唱。「マッチ!」と客席に黄色い歓声が飛び交う。

 さて、次の二人で前半戦は終了。中締めはレコード大賞受賞者が顔をそろえる豪華対決。紅組はちあきなおみ。昭和47年(1972年)の受賞曲『喝采』をドラマティックに歌い上げる。

「ちあきさんは、1992年に芸能活動を辞めてから、一度もテレビに出ていないので、また、見たい人も多いでしょう。『喝采』以外にも、いい歌がたくさんありますよ」(前出の石川氏)

 そして白組は尾崎紀世彦。歌うは、もちろん『また逢う日まで』 だ。

「尾崎さんの歌唱力は、当時から際立っていましたが、平成になってもテレビ番組でヒット曲をカバーして、若い視聴者をくぎづけにしたほど。存命なら、令和の曲も見事に歌い上げたでしょうね」(音楽ライター)

■西田敏行が『もしもピアノが弾けたなら』 を!

 さぁ、後半戦。歌う順番を入れ替えて始まるのは“司会者対決”だ。

 西田敏行が昭和56年(1981年)に大ヒットした『もしもピアノが弾けたなら』 を、温かみのある表情で歌えば、松坂慶子は衣装で対抗。なんと、網タイツがセクシーなバニーガール姿で現れ、『愛の水中花』をパフォーマンスしたのだ。

「当時27歳の彼女が、あの姿で歌ったのは衝撃でした。作詞は作家の五木寛之さんですが、最初に書いた詞に松坂が難色を示すと、五木さんは全部、書き直したそうです」(芸能ライター)

 ここからは、往年のニューミュージックスターが勢ぞろい。かぐや姫が『神田川』を、そして、かぐや姫の伊勢正三が作詞作曲した『なごり雪』 をイルカが歌唱。さらにアリスが『チャンピオン』、松任谷由実ならぬ荒井由実が『卒業写真』を披露する。

 そして、フォーク界の大物・吉田拓郎がギターの弾き語りで『旅の宿』を歌えば、中島みゆきが世代を超えて愛される『時代』で、コーナーを締めくくる。

「拓郎さんは今年限りでの歌手活動引退を表明していて、今年の『紅白』出場も噂された一人。人気絶頂期にはテレビ出演を拒否していた彼ですが、平成6年(1994年)に一度だけ、『紅白』に出場した経験があります」(音楽ライター)

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