■布施明、石川さゆりが熱唱!

 続いては布施明。化粧品CMで人気となった『君は薔薇より美しい』 を、豊富な声量で聞かせる。その後、ステージにはスモークが……。そして舞台下から孔雀の羽根を思わせる純白のドレス姿のジュディ・オングが見参! 歌うは大ヒット曲『魅せられて』だ。

 時計の針は23時を回り、再び歌う順番が交代。終盤の先陣を切ったのは石川さゆりで、曲は『天城越え』。

「今年でデビュー50 周年の彼女は変わらぬ歌唱力を保ち、ファンも多い。加えて『天城越え』『津軽海峡・冬景色』という誰もが知る名曲を歌ってくれる。今も『紅白』で重宝されるのは納得です」(前出の城下氏)

 次は“夢の共演”が実現。森進一が、作曲者である吉田拓郎のギター演奏で『襟裳岬』を歌ったのである。

「お母さんの不幸な死を乗り越えて、新境地を開拓した曲でした」(石川氏)

■松田聖子と松任谷由実がデュエット

 後を受けた松田聖子も負けてはいない。歌う『赤いスイートピー』の作曲者、呉田軽穂こと松任谷由実が登場し、奇跡のデュエットを披露したのだ!

「この曲は、おじさんでも歌えるし、若い子も知っている世代を超えたポピュラーな存在。今は、そんな歌がありませんよね」(城下氏)

 対するは郷ひろみで、国鉄最後のキャンペーン曲『2億4千万の瞳』を熱唱。お約束「ジャペァン!」で大盛り上がりだ。紅組は国民的アイドルが続き、山口百恵が『プレイバックpart2』。続いてパラシュート姿の沢田研二が『TOKIO』 をド派手に決める。

「カッコよく歌う百恵が、大好きだった」(66・茨木県)

「ジュリーのこの歌は、元気が出る」(60・北海道)

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6