■常識を超えた二刀流、特大弾!
最後は、現役最強にして、唯一無二の“二刀流”大谷翔平だ。特筆すべきは、今年4月30日(日本時間)のブルワーズ戦での第7号。
滞空時間6秒98は今季MLBでも“最長”。敵地ミルウォーキーにかかったその美しいアーチは、現地メディアからも“史上最高の弾道”と称された。
■184キロの超速弾!
「打球の検証として、昨今、主流の考え方である“バレルゾーン(ホームランやヒットになるために重要な打球角度と打球速度)”を踏まえると、打球角度が33 度以上の場合は、打球速度が100マイル(約161キロ)以下だと凡打になる。あの一発は異例だったんです」(前出の元デスク)
いったい、どういうことか。
「あの打球は、通常スタンドインはしない39度の高い弾道ながら、スピードは今季MLBで2番目となる114.3マイル(約184キロ)の超速弾。改めて大谷の“規格外”ぶりを世界に見せつけられました」(同)
筋肉の力学は、時に、科学的な検証を塗り替えるようだ。
特大弾でも柵越えギリギリのホームランでも1点は1点。しかし、数字では測れない、美しい放物線に我々、プロ野球ファンは魅了されるのだ。