■松嶋初音「耳に息を吹きかける男の正体は」
自身が経験した数々の心霊体験を持つ、タレント・松嶋初音。真夏に起きた恐怖体験を披露してくれた。
10年以上前から“封印している怪談話”があるんです。というのも、その話を披露しようとすると、いつもトラブルが起きて。
ただ、昨年の夏。そろそろ大丈夫かなと思い、あるホラーイベントでその話をしたんです。その日は意外にも何事もなく話し終えることができて、他の方の怪談を聞いていると、
「スウーハァー……」
誰もいないのに、耳元で男性のゆっくりとした息遣いが聞こえてきたんです。
なんか、ヤバいかも。
イベント後、私は友人と会う約束があったので電車に乗りました。
すると、目の前に座っていた2人組のサラリーマンが私を見て、何か耳打ちしているんです。で、私が目的の駅で降りようとしたら、
「あれ? いない」
「隣にいた目のデカいおじさん、どこ行った?」
そんな会話が私の耳に届いたんです。その後、私は友人と飲み語り、24時頃、タクシーで自宅に戻ることに。ところが、運転手さんがやたらバックミラー越しにジロジロ見てくるんです。
何か良からぬことでも考えている!?
しかも、人気のない場所で車を路肩に停めたんです。私はスマホで110番の準備をしました。
運転手さんが車から出て、こっちに来る……襲われる! と思っていると、なぜか通り過ぎて、後ろのトランクを開けているんです。
そして首をかしげながら、運転席に戻ってきて、「おかしいなあ。ありえない話なんですけど、走行中、トランクのところにまるで、おなかをくっつけているかのような距離感で、おじさんが立っているように見えたんですよ……」
「おじさん? どんなおじさんでしたか?」
「片目だけが、すごく大きい男でしたね」
翌日、洗顔後に鏡を見ると、私の左瞼はありえないほど腫れていました……。