■健康診断を
定期的に健康診断を受けることも、予防につながる。
「専門的な検査を受けないと意味がないと思いがちですが、それは間違い。生活習慣病が関わることも多いので、健康診断の数値に目を光らせて、それを改善するだけでも大きな効果があるんです」(菅原氏)
■すぐに病院へ
最後に、危険な兆候を感じたら、すぐに病院に行くこと。これが何より大事だ。
「脳梗塞は、発症から4時間半以内に治療を開始できた場合のみ施術できる『血栓溶解療法』が受けられれば、後遺症リスクや死亡リスクが減ります。その他の脳の症状も、とにかくスピードが勝負です」(前同)
心臓も同じだ。
「心臓から分岐している『上行大動脈』が裂けた場合、手術の開始が、発症から1時間遅れるごとに、1%ずつ死亡率が上がるといわれています。何か異変を感じたら、まずは救急車を呼んでください」(齋藤氏)
冷え込む季節には、特に増える突然死。これらを肝に銘じ、命を守ろう!
■「脳&心臓」の突然死危険な初期症状
●脳
体の片側がしびれる、麻痺している
ろれつが回らない、言葉が出てこない
フラフラする、歩けない
物が二重に見える、視野の一部が欠ける
突然、激しい頭痛に襲われる
●心臓
突然、胸や背中に激しい痛み
動悸や息切れ、不整脈が起こる
吐き気、冷や汗、めまい
アゴ、肩、歯の痛み
意識もうろうとなる、失神する