■おやつ編「旬の果物を」

 小腹が空いたときに食べる、体に良い“おやつ”とは何か。秋津氏が薦めるのは旬の果物だ。

「日々の食事で不足しがちなのが、ビタミンとミネラルです。特に、ビタミンC・Dは体の免疫機能と関わるので、とっておきたい。そこで果物です。味つけはせず、そのままの状態で食べてほしい。種類はなんでもいいですが、栄養満点の旬のものがよいですね」

■“1日1個のリンゴは医者を遠ざける”

 岡田氏もオススメは果物、中でもリンゴが体に良いと言う。

「“1日1個のリンゴは医者を遠ざける”ということわざの通りです。リンゴは特に抗酸化物質が豊富ですし、値段も比較的お手頃です。食べるコツは、皮ごと食べること。リンゴの抗酸化物質は、皮のすぐ下に集中しているので、むいて食べると、ほぼ栄養的に意味がない。丸ごとかじるか、皮ごとミキサーにかけてください」

■高濃度カカオが入ったチョコレート

 また、岡田・遠藤両氏の意見が一致したのが、高濃度のカカオが入ったチョコレートだ。

「長寿の方が食べているとして話題なのが、高カカオチョコレートです。ポリフェノールの健康効果が期待できて、おやつには最適。ただし、糖分は大敵なので、甘さ控えめでカカオが80%前後配合されている、ビターチョコが良いでしょう」(遠藤氏)

 午後に飲み物でホッと一息つきたいときは、コーヒーがベストだ。

「『国立がん研究センター』の発表では、コーヒーが肝臓がんを抑える効果は“ほぼ確実”とのこと。甘いジュースを飲んでいる人は、砂糖が入っていないブラックコーヒーを1日1〜2杯ほど飲む生活に切り換えるといい」(秋津氏)

 おやつの注意点は、血糖値の急な上昇を抑えることと、糖分をとり過ぎないこと。ここに取り上げた食べ物を参考にしてほしい。

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