■年棒総額375億円の豪華球団!全貌を徹底解説
一方、そんな大谷の“前人未到”を強力に後押しするドジャースの面々も、負けず劣らずのスターぞろい。
ご存じのエース・山本由伸(25)は、日本球界で昨季まで3年連続MVP。チームの顔、クレイトン・カーショウ(35)、ムーキー・ベッツ(31)、フレディ・フリーマン(34)も、それぞれMVP経験者だ。
大リーグ評論家の福島良一氏が、豪華スターを、こう解説する。
「カーショウは、2014年に自身3度目のサイ・ヤング賞とMVPを同時受賞。ベッツはレッドソックス時代の18年、フリーマンは短縮シーズンとなった20年にMVPを獲得した。特にベッツとフリーマンの、1・2番は大リーグ屈指。後を打つ大谷と合わせて“歴代最強トリオ”との呼び声も高く、要注目です」
また、4番のウィル・スミス(28)は、ベッツとともに、先のWBC米国代表にも選ばれた若き正捕手。ブレイクした20年のポストシーズンには、投手ウィル・スミス(34=当時ブレーブス)との“史上初の同姓同名対決”でも話題を集めた逸材だ。
「さらに後ろには、2350万ドル(約34億円)の1年契約で今オフに獲得した右の大砲テオスカー・ヘルナンデス(31)や、本塁打か三振かの“ロマン砲”マックス・マンシー(33)ら実力者が控えています。彼らを、投手によって使い分けられるのもドジャースの強み。
控え捕手にいる、抜群のフレーミング技術を誇り、二塁も守れるオースティン・バーンズ(34)も、かなりの戦力です」(前同)
■投手陣の補強も
今季は、懸案だった投手陣の補強にも抜かりはない。
先発は、投手史上最高額の12年総額3億2500万ドル(約460億円)で加入した山本に加え、昨季10勝を挙げたタイラー・グラスノー(30)を獲得。
21年に16勝の右腕ウォーカー・ビューラー(29)もトミー・ジョン手術から満を持して復帰する。
「順調に行けば、夏頃には左肩手術のカーショウも復帰しますし、ボビー・ミラー(24)やエメット・シーハン(24)といった若手も育ち、相当ぜいたくな布陣が整うんです」(同)
■デーブ・ロバーツ監督がワールドシリーズ制覇へ
そんな面々を率いるデーブ・ロバーツ監督は、日本生まれの51歳。今季で就任9年目を迎える。
21年を除く、全シーズンで地区優勝を果たすという手腕で、自身2度目のワールドシリーズ制覇へとスター軍団をまとめ上げる。