宮沢りえ小泉今日子チェッカーズらアイドルたちがコント
88年の秋には初のゴールデンタイムの冠番組『とんねるずのみなさんのおかげです』(フジテレビ系)が始まる。
「圧倒的な高視聴率で、裏番組だった怪物番組『ザ・ベストテン』(TBS系)を終了に追い込みます」(前出のテレビ局関係者)
『〜おかげです』では、宮沢りえ、小泉今日子、チェッカーズなどのアイドルたちが、従来ではありえないコントに挑んでいた。
「とんねるずは他の芸人と絡むことが少なく、逆にアイドルや俳優、アスリートなどとの距離が近かった。それは、独特のポジショニングでした」(前同)
美空ひばりに小言を食らい
我流でテレビの中心に進出した彼らだったが、大物の懐に入るのもうまかった。
「美空ひばりさんには“タカ”“ノリ”とかわいがられていました。ただ、『夜ヒット』で大暴走したときには、番組を見ていたひばりさんに自宅に呼び出されて、お小言を食らったといいます。歌謡界の女王と、そんな距離感を保てる芸人なんて、いませんよ」(同)
91年開始の『とんねるずの生でダラダラいかせて!!』(日本テレビ系)は、それまでバラエティ番組に縁がなかった著名人を使ったロケ企画で人気となった。
「にしきのあきら(現・錦野旦)さんが入っている露天風呂の底が抜けるドッキリカメラ企画や、定岡正二さん、輪島大士さんらがストリップに出演するなど、絶妙な人選と過激な企画が受けました」(同)