「前立腺は、男性ホルモンの分泌が減少することで肥大化します。筋肉とは逆で、使わないと大きくなるんです。また、男性ホルモンの一種のテストステロンの数値は、無酸素運動、つまり筋力トレーニングをすることで上がります。体で一番大きな筋肉の大腿四頭筋(太もも)を鍛えるスクワットが最も効率的でしょう」

 さらに金原氏は、格闘家ならではの話をしてくれた。「試合前の格闘家は、一糸まとわぬ女性が目の前にいても興奮しないんですよ(笑)。なぜなら、極度の緊張で交感神経が優位な状態だからです。しかし、試合が終わると、緊張から解放されて副交感神経が優位になり、遊びまくります(笑)。だから、“どうやって自分をリラックスさせて、副交感神経優位な状態を作るか”がカギです」

 マッサージやアロマテラピーでリラックスするのもよし。また、筋トレもオススメだという。「筋トレの良さは、テストステロン値が上がることももちろんですが、“こんなに筋肉がついた”と自信がつくことです。これで余裕を持って臨めます」(前同) この余裕が、副交感神経優位の状態を作るのだ。

 ここまで「使う、鍛える」ことで年齢に抗う「からだメンテナンス法」を紹介してきたが、それだけでは克服しきれない症状もある。ここからは、それを別の側面からアプローチする改善法を紹介していこう。栄養面に詳しい前出の川口氏は、ビタミンCが老化全般に効果アリだと言う。

「あらゆる生活習慣病や老化現象は活性酸素が原因といわれていますが、ビタミンCには強力な抗酸化作用があり、老化の原因物質を無力化してくれるのです」

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