そして、中高年のお父サンがよく悩む加齢臭。こればかりは、寄る年波に勝てなさそうだが、ちょっとした工夫で減らすことも――。

「加齢臭の原因は首元から耳の後ろの皮膚から体外に分泌される脂肪酸です。これ自体に臭いはないですが、皮膚の菌などと結合して臭いが発生します」(前同)

 脂肪酸の発生自体は30代後半くらいから始まり、これを抑えることはできないが、首元を清潔にして雑菌を減らせば、臭いを抑えることはできるそうだ。

「一番手軽で効果的なのはシャンプーです。洗顔石鹸よりも効果がありますよ。洗髪のついでに首元や耳の裏も洗いましょう。でも、臭いは加齢臭だけではありません。肉やニンニクなどを食べても発生します。気になるなら、そういう食品を控えめにしたほうがいいですね」(同)

 最後に紹介するのが、全国で1000万~2000万の人が悩んでいるといわれる“中高年男性の最大の悩み”の薄毛について。「こればかりは遺伝なので、医者いらずは難しい。母方の祖父が薄毛だと、9割方はなります。気になるなら、AGA治療薬を処方してくれる専門医に相談したほうがいいでしょう」(同)

 育毛剤に含まれるタンパク質や亜鉛は髪の栄養分なので、髪の健康にいいことには間違いないが、それを補給したところで焼け石に水。抜け毛の原因であるジヒドロステロンという男性ホルモンの分泌量が遺伝的に多い人は、AGA治療薬で抑制するしか手立てはないらしい。しかし、こんな興味深い話も。

「ストレスでも抜け毛は促進されますが、実は薄毛の人の一番のストレスは髪の毛が抜けることなのです。だから、頭皮マッサージなどをして、“これで大丈夫!”と自己暗示をかけることでストレスの発生が抑えられて、抜け毛が減る人もいますよ」(同) 信じる者は救われるという“一縷(いちる)の望み”がないわけではなさそうだ。

 総じて見れば、何事もバランスよく、ほどほどに、というのが大事なようだ。細く、長く、そして前向きに生きて、いつまでも若々しくいようではないか!

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