しかし、その摂取方法には注意が必要らしい。「たくさん摂ると、今度はビタミンC自体が酸化して体を傷つけます。それに、ビタミンCを分解する肝臓や腎臓に負担をかけますから、摂りすぎは逆効果です。ビタミンCの必要量は、1日100ミリグラム。これは、実は普段の食生活でも賄っている量なのです」(前同)
また、ビタミンCは多くのドリンク剤やサプリメンとなども市販されているが、「サプリメントで摂取した場合の体内滞留時間が約2時間なのに対し、食物で摂取した場合は12時間。常に体内で必要とされている栄養素ですから、サプリメントよりは果物で摂ることをオススメします。日常生活で少し不足しているなと感じたら、1日1個の果物が理想的ですね」(同)
ビタミンCといえば、シミやシワなどに効果的といわれる。女性ならずとも、中高年の気になる悩みだ。「ビタミンCにはメラニンを分解する効力があります。でも、シミやシワの一番の原因は紫外線。40歳を過ぎたら、できるだけ直射日光には当たらないようにするのがベストです」(同)
次に、こむら返り。中高年になって、就寝中に足がつる回数が増えたという人も多いのではないだろうか。「これはカルシウムやマグネシウムなどのミネラル、そしてビタミンB1の不足が原因といわれています。補うには豚肉を食べるのが一番。豚肉はビタミンB1とマグネシウムを豊富に含んでいます」(同)
そしてカルシウムを補うには魚介類をイメージしがちだが、川口氏は意外にも「野菜」を勧める。
「実はカルシウムが豊富に含まれている野菜があります。魚介類やチーズは大量に食べられないし、脂肪分も多いですから、野菜のほうがいいでしょう」 確かに、毎日補給することを考えたら、野菜を多く食べるほうが摂りやすい。