(10)幸村と秀頼は鹿児島に落ち延びる!? まさかのラストはあるか

 大坂夏の陣で豊臣家の滅亡後、「花のようなる秀頼さまを、鬼のようなる真田がつれて、のきものいたり鹿児島へ」という童歌が流行したという。「上田秋成という江戸時代の作家が、女中からこんな話を聞くんです。女中の母は18歳のとき、豊臣家の重臣・木村重成に仕えていて、幸村と秀頼らは、薩摩が大坂城内に送った歩卒に変装して脱出したと」(跡部氏)

 幸村は天王寺口の安居天神で討ち死にするものの、「一部の講談などでは、死んだのは幸村の影武者とされる穴山小助(真田十勇士の一人)で、幸村は生き残ったと信じられているようです」(前同)

 そこで、気になるのは第41回「入城」に登場する謎の百姓の存在だ。蟄居先の九度山から大坂入りしようとする幸村へ、「オラも一緒に連れていってくれ!」と志願するのだが、それ以降、48回までは登場なし。

「あの謎の百姓が穴山小助として幸村の影武者になるのでは?」とファンの間で話題になっているという。え?――『真田丸』のラスト、もしかして、幸村が秀頼とともに鹿児島へ渡るシーンだったりする……!?

 さまざまな想像も膨らみ、興味が尽きない『真田丸』最終回。松村さんが、「大坂夏の陣は応仁の乱から始まる戦国時代のフィナーレ。幸村が武士の世を終わらせるんです」と語るように、時代が変わる瞬間の“目撃者”になれるチャンスかもしれない。これは見逃せない! ドンドン!!

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