■鏡開きのタイミングはいつが正解?
●1月11日か20日、地域によって異なる
現在、門松やしめ縄を飾っておく期間「松の内」は12月13日~1月7日まで。主に関東では、7日に飾りを外して七草がゆを食べ、11日を鏡開きとする地域が多いだろう。
その松の内だが、江戸時代は旧暦の小正月である1月15日までだった。飾りを外した後、1月20日を鏡開きとしていたものの、慶安4年(1651年)の4月20日に徳川家光将軍が亡くなったことをきっかけに変更された。20という数字は不吉ということで、鏡開きは1月11日に。それに伴って、松の内は1月7日へと早められたのだった。
とはいえ、江戸幕府の影響が少なかった関西では、今も松の内を1月15日まで、鏡開きを1月20日とする地域がある。時代や場所によって神様が滞在する日にちに違いがあるのも不思議なものだが、ここは、住んでいる地域の風習に沿って行うのがいいだろう。
■鏡開きの正しいやり方はこうだ!
(1)餅を木槌や手で割る
神様が宿っているとされるので、刃物を使うのはNG! うまく割れない場合は、お湯につけてから電子レンジで温め、手でちぎるのもアリ。たくさんのピースに割れるほど、その年は豊かになるという占いをした地域もあるとか。
(2)料理して食べる
油で揚げてかき餅にしたり、おしるこに入れて食べる。どんな料理にするかは、お好み次第。とにかく、お供え物に宿った神聖なパワーを飲み込んでしまうことが一番重要!