■「一卵性双生児」と「二卵性双生児」

 そんな双子には、まるで瓜二つな双子とそうでない双子がいることはご存知だろう。双子には二種類ある。一つ目は「一卵性双生児」。そっくりな双子は、一卵性双生児であることが多い。こちらは一つの受精卵からできる双子であるため、胎盤も一つ。栄養が均等に届きにくくなるという妊娠時のリスクがある。

 もう一つは「二卵性双生児」。二つの受精卵を同時に着床することでできる双子であり、一卵性双生児ほど、そっくりにはならない。また、胎盤も二つに分かれるため、栄養が不均等になるという心配はない。

■妊娠時、「おなか」はどう違う?

 双子の妊娠は、一人だけの子の妊娠(単胎妊娠)とは、いろいろと違うことが多い。まず挙げられる「違い」は、なんといっても妊娠時の体重増加だ。単胎妊娠の場合、体重の増加は7キロから10キロが一般的であるのに対し、双子妊娠の場合は、9キロから13キロほど、体重が増加する。妊娠8か月ほどで、単胎妊娠の臨月並みのおなかになるという。これはつまり、おなかが大きくなるスピードが単胎妊娠よりも早いということ。なので、妊娠線もできやすい傾向にある。お風呂上がりにはこまめに妊娠線予防のクリームをおなかやお尻、太ももに塗り込み、乾燥を予防しよう。

 ちなみに、双子を妊娠しているので、つわりも2人分になり、倍苦しいのかという心配をするママもいるが、こちらは心配ご無用。つわりに関しては、単胎妊娠と同じである。つわりのひどさには個人差があるため、まったくつわりを感じない人もいれば、寝込むほどのひどい場合もあるが、たとえつわりがひどくとも、それは双子を妊娠していることとは関係ない。

●双子かどうかいつ分かる?

 妊娠時、おなかの子どもが双子なのか、そうでないかが分かるのは、結構早い。だが一卵性双生児か、二卵性双生児かで、その時期が若干異なる。二卵性双生児の場合は5週目頃。赤ちゃんを覆っている「胎嚢(たいのう)」が二つ確認できるのがこの時期だ。だが、一卵性双生児の場合はそれよりも若干遅い。一つの受精卵からできる双子であるため、胎嚢も一つである。一卵性双生児はだいたい妊娠6~7週目頃、二つの心拍が確認できることから、判明する。

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