■ヤマタノオロチ伝説が色濃い斐伊川には…
島根県にある公衆浴場「出雲村温泉」は、ヤマタノオロチ伝説が色濃い斐伊川上流に湧く川露天。アクセスは、JR木次線の木次駅から北原行きバスに乗り、〈湯村温泉〉で下車する。「出雲國風土記に〈一たび湯浴みすればすなわち身体和らぎ、再びすすげばすなわち万病消える〉と記述があるなど、深い歴史があります」(ルポライター)
また24時間営業のため、「夜は満天の星空に包まれながら入ることができる」(前同)と言うから贅沢だ。
これまで各地域の激安秘湯を挙げてきたが、唯一、混浴不毛地域なのが四国。「入湯料500円以下の混浴は皆無ですが、香川県の「こんぴら温泉 湯本八千代」は日帰り入浴750円と比較的安価で楽しめます。宿の屋上からは金比羅山を望めるうえ、JR土讃線の琴平駅から徒歩7分という立地も魅力的です」(同)
最後は、混浴が多く点在する大分県の中でも、青春18きっぷを有効活用できる「天ヶ瀬温泉 神田湯」を紹介したい。JR久大本線の天ヶ瀬駅から徒歩10分という“駅近”ながら、玖珠川の河原に造られているため、大自然と一体化できるのだ。料金は100円で、共同浴場として多くのファンに愛されている。
「混浴の共同浴場の魅力は、地元の人たちと交流できること。緊張して黙って入るよりも、話しかけたほうが健全な雰囲気になり、楽しく喋りながら入浴できます」(蜜月氏)
夏の疲れは、お得な“混浴旅”で癒してみては?