■フィギュアスケート、カーリングでも名勝負

 そして、日韓選手の切磋琢磨といえば、2人の女性の存在を忘れてはならない。フィギュアスケートの浅田真央とキム・ヨナだ。「同い年の2人は、ジュニア時代からのライバル関係。何年かに一人の天才が、同時代に生まれてしまったのは皮肉ですが、あれほどの選手になったのは、お互いの存在があってこそ、でしょう」(スポーツライター)

 トリプルアクセルを得意とする浅田と、正確さと繊細さを武器にするキム・ヨナ。数々の大会で表彰台を争った2人だが、その最大の舞台は、やはりオリンピックだった。「バンクーバー五輪では、キムが金、浅田は銀でした。浅田は雪辱を期したソチ五輪でも、ミスが響いて6位。一方のキムは銀メダルですから、少なくとも五輪では、キム・ヨナに軍配が上がりましたね」(前同)

 そんな2人には、大きな共通点がある。それは、それぞれの国で絶大な人気を誇ったということだ。「2人への、日韓両国民の期待は相当なものでした。フィギュアは個人競技ではありますが、ある意味、チーム戦以上の国と国の威信をかけた“日韓戦”だったと言えます」(同)

 ときには敵意をあらわにしながらも、ライバルとしてしのぎを削ってきた日韓両国。しかし、政治の世界にはない、スポーツだからこそ生まれる関係性もある。昨年の平昌五輪で、記憶に残る名勝負を繰り広げた、カーリング女子がそれだ。「そだね~」で一躍人気者になった日本代表「LS北見」が、決勝進出をかけて韓国と戦った試合は、手に汗握る好ゲームとなった。「延長までもつれ込む接戦は、7-8で日本が韓国に惜敗。試合後に、両者が健闘を称え合う姿は、とても感動的でした」(同)

 一進一退の白熱した攻防は、両国のカーリング人気をも高めた。「藤沢五月が韓国で人気者になったり、韓国の“メガネ先輩”が日本でも話題になったりしたのは、それだけ両国民が熱中していたからでしょうね」(同)

 同じく、平昌五輪では、スピードスケートの小平奈緒と李相花の“友情物語”も世界を沸かせた。500メートルの大会3連覇を目指した李だったが、金メダルはライバル小平の手に。李は銀メダルに終わった。「レース後、泣き崩れる李を、小平が抱き寄せて“あなたが誇らしい”とねぎらった。このシーンは、韓国でも大きく報道され、大きな感動を呼びました」(同)

 記憶に新しいところでは、野球のU-18W杯。プロ注目の佐々木朗希投手もメンバー入りした高校日本代表は、2次リーグで韓国と激突。延長タイブレークの熱戦の末、サヨナラ負けした。この試合の中でも、日韓両国民を温かい気持ちにさせる一幕があった。「9回裏、宮城大弥投手が韓国の打者にデッドボール。これに帽子を取って謝罪すると、当てられた打者もヘルメットを取って一礼。両国ファンから、“これがフェアプレーの精神だ”との声が続出していました」(スポーツライター)

 両国の“スポーツマンシップ”が、日韓の関係改善につながることを祈りたい。

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