石田ゆり子
石田ゆり子

 有名人が輝き続ける秘密は趣味にあった。スターたちは、どんなことで百歳時代を謳歌しているのか?

 趣味は、生活を豊かにしてくれるもの。芸能界にも、趣味にハマり、人生を謳歌している面々が数多くいる。たとえば、ビートたけし(72)、明石家さんま(64)、タモリ(74)、所ジョージ(64)、高田純次(72)……昭和の時代から、テレビ界で活躍し続ける大物たちもしかりだ。「たけしさんは、車も好きですが、絵を描くこともあるようです。さんまさんは、サッカーやテニスなどを若い頃から愛好してる。少食なこともあるんですが、ずっとスマートなのは運動をしているからでしょうね」(放送作家)

 高校時代から楽器に親しんでいたタモリは、早稲田大学時代に「モダンジャズ研究会」に入ったほどでトランペットをたしなむ。また、鉄道ファンだ(後述)。

 所は、趣味の王様のような人物。「ガッポリ稼いだ金を、車、バイク、モデルガン、模型、スニーカーの収集などに惜しみなくつぎ込んでいる。ホントに羨ましい存在です」(前同)

 デザイン学校出身の高田は、イラストを描く器用さを見せつつ、車やバイクにも凝っている。

 実はこの5人には、ほかに共通した趣味がある。「それはゴルフです。全員、還暦を過ぎ、タモリさん、たけしさん、高田さんは70代ですが、皆さん、元気ですよね。ゴルフは、その年齢になっても気持ちよく、楽しくプレーできるスポーツなんでしょう」(前同)

 俳優の中で、多趣味な人物として知られるのが、石丸謙二郎(65)だ。その一つが登山。小学生時代、“将来なりたい職業”に「ターザン」と書いたというほど、子どもの頃から自然が好きだった。「登山には“常なる発見”がある。山で見たことがない光景に出くわすと、涙が出そうになるんです」

 季節によって、気候によって、山はさまざまな違った姿を見せてくるのだ。また、海も石丸の遊びのフィールドである。「釣りは日本における最後の狩猟なんだと思います。だから、私は食べられる魚しか釣らないんです」

 自分で魚をさばいて食べるという石丸は、釣りをやっていて忘れられない体験を、しみじみと述懐する。「与論島の沖合で釣りをしたとき、突然、クジラの親子が現れて、100メートルぐらい離れたところで水面を飛び跳ね出したんです。それが1時間ぐらい続いた。さらに、その後、イルカもやって来て芸を見せてくれました。イルカが出ると、普通は魚が釣れないといいますが、その日はまれに見る大漁でした」

 船で大海原に出ると、このような非日常的な体験もできるのだ。釣りは、中高年男性だけの趣味ではない。かつてグラビア界で一時代を築き、今は大人のいいオンナになったタレントの森下千里(38)は、テレビ番組を通じて釣りの魅力を知った。「釣れるか、釣れないか。やっぱり、そこが釣りの醍醐味だと思います」

 プライベートで、タレントの水野裕子(37)と大魚を釣ったこともある。「一緒に宮古島に行って150キロのカジキを釣ったんです。ニュースでも取り上げられて。あれはうれしかったですね。自慢です!」

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