石田ゆり子
石田ゆり子

 50歳からの「大人の趣味」を提案するシリーズがスタート。第1回はメディアでもおなじみの自動車評論家・竹岡圭氏をメインコメンテーターに迎えたクルマ編だ。自動車にまつわる環境はどんどん進化している。情報を最新のものに更新し、今一度、カーライフを向上させよう!

■スマホのカーナビは?令和のドライビング最新事情

「スマホを機種変すると、なんとなくテンションが上がりますよね。もっと言えば、ケースを変えるだけでも、なぜかうれしい気分になる。クルマも同じです」

 自動車評論家の竹岡圭氏は、カーライフを向上させるには、ちょっとしたことから始めればいいと言う。「新車を買わなくても、カーナビを新調する、フロアマットを新しくする、そこからでいいと思います」(前同)

 車のアイテムで現在、最も気になるのがドライブレコーダーだろう。「ドラレコの種類は、本体の形状と録画機能の違いで、それぞれ分けられます。まず本体の形状では、前者にはカメラとレコーダーが一つになった“一体型”、別々の“分離型”がある。さらに電子ミラーにカメラとレコーダーの機能がついている“ミラー型”もあります。どのタイプも、カメラが前後2つあるものが増えています」(カー用品量販店スタッフ)

 では、どれを選ぶべきなのだろうか?「どの形状でも、よりクリアな映像が欲しければ、前後にカメラがついているタイプがいいでしょう。ただ、カメラが1つでもダメだということでもない。選択基準になるのは、どこまで求めるかなんです」(竹岡氏)

 一方の、録画機能の違いはどうか?「常に録画して古い映像を自動的に上書きする“常時録画型”と、センサーが衝撃を感知した際に、そこから数十秒をさかのぼって上書きされない形で保存する“衝撃検知型”に大別できます。また、その両方の要素を備えたものもあります」(前出の量販店スタッフ)

 心強いのが、動体検知機能があるタイプだ。「たとえば、駐車中にイタズラされたときにも録画してくれますから、それで安心だとは思います。ほかに、解像度、画面の質、より広く撮れるかどうか、そういった違いで、値段は違ってきます。ただ、あまり凝りすぎなくてもいいかな……とも思っています」(前出の竹岡氏)

 次に、古いものをごまかしごまかし使いがちな、カーナビについて。「主に、当初からある“車載固定式”と、その後、登場した“ポータブル式”とがありましたが、スマートフォンの普及で状況がかなり変わってきました」(前出の量販店スタッフ)

 メーカーは、カーナビにいろいろな機能をつけてきた歴史があるが……。「今はスマホを接続し、ディスプレイに表示するタイプもあります。スマホは表示が早いし、カーナビが持っている多様な機能を果たすのは確かです」(竹岡氏)

 専用のカーナビは役割を終えたということなのか?「スマホは山の中だと電波が入りにくいこともあり、従来のカーナビより不安定です。それに、地図の向きが必ずしもクルマの進行方向と一致しないので、混乱しやすいデメリットもあります」(前同)

 持ち出してテレビを見られるなど、魅力的な機能もあるポータブルタイプは、純粋にカーナビとしての機能が劣るようだ。「位置情報の正確さの面で、スマホに近いです」(同)

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6