■超大物スターたちの愛車と50代からの正しいクルマ選び

 次ページではスターたちの愛車を紹介しているが、あくまで、それはそれ。ここでは、現実的なラインで50歳以上が選ぶべき車種について、竹岡氏の解説を交えながら考察していきたい。「今、売れている車は、“ハイブリッド”と“SUV”がキーワードです」(竹岡氏)

 販売台数ランキングの上位を占めるのは、トヨタのプリウスやアクア、日産のノートなどハイブリッドカーだ。また、そこにSUVの要素も加わったトヨタのC-HR、ホンダのヴェゼルなども人気が高い。「ただ、楽に乗りたい方なら、運転支援機能を重視することをオススメします」(前同)

 具体的には?「まず、アダプティブ・クルーズ・コントロール(ACC)。渋滞時に自動で完全停止まで止まってくれて、またジワッと発進してくれる。危機を教え、間に合わないときは緊急ブレーキ。今は、そこまでの機能が珍しくなくなってきました」(同)

 ある程度は、安全性をクルマに担保できるようになっている。「また、ハンドルアシスト機能は、対向車がぶつかってきそうになったら避けるようにアシストしてくれたり、走行中に車線の中心にいるように調整してくれる。結局、こうした運転支援機能が疲労軽減につながるんです」(同)

 機能が高い車は高くなりがちだが……。「来年2月発売のトヨタ・ヤリス(旧ヴィッツ)は、ハンドルとアクセルとブレーキを車がやる自動駐車システムがついて200万円を切ります」(同)

 また、ACCは、スズキハスラー、ホンダのN-BOXのような軽自動車にもついている。また竹岡氏は、コスト面重視なら、リセールのことも考えるべきだという。「人気の車種、人気のグレードを買っておけば間違いナシ。また、意外と軽自動車も値段が下がりにくい。ただし、SUVでも大型クロスカントリータイプは、今後のリセール面は期待は薄いです」(同)

 彼女は一方で、こんな意見も持っている。「一度は乗ってみたいと思っていたタイプにするのもいいですね。軽以外で国産で安いのはマツダ・ロードスターしかないですが、オープンカーだっていい」

 流行のSUVばかりでは、つまらないという。「他人と同じなのが嫌なら、セダンもアリ。新型カローラは、かつての大衆車イメージとは違う、カッコいいセダンです」

 つまり、乗りたい車が買うべき車なのだ。

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6