■卒業してもSKE48オタクを貫く

 2019年11月29日、SKE48劇場で野々垣美希卒業公演が行われた。

 通常のセットリスト以外では「快速と動体視力」を須田会全員で歌った。次に仲の良いメンバーと5人で「Nice to meet you!」(野々垣美希、佐藤佳穂坂本真凛大芝りんか片岡成美)を歌い、ソロで「今の私じゃダメなんだ」を歌った。

 「今の私じゃダメなんだ」は須田亜香里のソロ曲だ。現状に満足せずに自問自答しながらもがいて前へ進もうという気持ちになる前向きな曲。続いて「遠くにいても」を須田亜香里と一緒に歌った。

 「卒業してもCDも買うしSKE48のことが大好きです」と劇場を後に卒業していった。

 12月17日、須田亜香里生誕祭。開演前からファンはざわついていた。公演が始まってその謎が解ける。一般人となった野々垣美希はSKE48モバイルの会員を現役のときも継続していて、推しメン須田亜香里の生誕祭に当選して劇場内で客席から応援していた。

 それをステージ上からいじるメンバーたち。卒業したメンバーが関係者ではなく一般のファンと一緒に客席から応援する。なかなかできないことだ。野々垣美希は卒業公演で言っていたことを貫いた。

 メンバーになる前もオタク、メンバーになってもオタク、卒業してからもオタクを貫いた野々垣美希。これ以上にないオタク人生は満喫できたようだ。

 まだ20歳。次の道をそんなに慌てず探さなくともいいだろう。彼女はオタク人生を続けながら、新しい一歩を踏み出していくに違いない。

(写真&文・岡田隆志)

48グループの星たち

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