■綾瀬はるかや石原さとみはお姫様タイプ

 続いて、姫君タイプ。その筆頭は『八重の桜』(2013年)に主演した綾瀬はるか(34)だろう。彼女が演じたヒロインの山本八重は戊辰戦争で賊軍にされた会津藩に生まれ、その後、同志社大学を創設した新島襄の妻になった明治時代の女傑。なじみのない主人公のせいか、視聴率は伸び悩んだが、「綾瀬は鶴ヶ城の籠城戦で当時、最新式だったスペンサー銃を使ったり、道場で薙刀を振るったり、運動神経のよさと身体能力の高さを遺憾なく発揮してましたね」(前出の織田氏)

 天然すぎるキャラで知られる彼女には、やはりお姫様が似合うようで、「キッとした表情をした綾瀬に“ええい、下郎、下がりおろう!”と叱られたり、甘え顔で“苦しゅうない、近う寄れ”と言われたら、それだけで……」(49・会社員)

 本誌読者はツンデレ綾瀬がお気に入りのようだ。

『義経』(2005年)で主人公・源義経(滝沢秀明)の愛妾、静を演じた石原さとみ(33)も典型的なお姫様タイプだ。「静御前は白拍子(遊女)ですが、演じた石原は当時歳。ダイヤモンドの原石を思わせる輝きを放っていました。今でこそ共演者キラーといわれる彼女も、当時はまっさらの推定100%生娘。思えば、共演した滝沢と噂になったのが、彼女の初スキャンダルでしたっけ」(織田氏)

 織田信長に嫁いだ帰蝶(濃姫とも)は女優の当たり役だが、『国盗り物語』(1973年)で濃姫を演じたのは売り出し中の松坂慶子(67)だった。「大河撮影時はハタチ。高橋英樹演じる信長と並ぶと絵に描いたような美男美女で、松坂の美しさは神々しいほどでした。濃姫を演じた女優は数あれど、松坂は歴代ナンバーワンでしょう」(芸能記者)

『国盗り物語』を皮切りに計9本の大河ドラマに出演している松坂だが、姫君のオールタイム・ベストは彼女で決まりのようだ。

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