■パ・リーグは福岡ソフトバンクと西武ライオンズ

 さて、ここからはパ・リーグ。優勝はやはり、3年連続日本一になった福岡ソフトバンクだ。「あれだけの圧倒的な戦力がありながら、バレンティンとメジャー通算54勝のムーアを獲った。チャンピオンチームが勝利に対して、ここまで貪欲。まさに盤石です」(ベテラン記者)

 しかし王貞治会長は、今回の補強を“危機管理の一環”と表現したという。「キューバが東京五輪に出るには、あと予選を2つ勝ち抜く必要がある。そのためにデスパイネ、モイネロ、グラシアルが離脱しますから、それを危惧しての補強だとか」(旧知の元記者)

 では、そんな王者に欠点はないのか。「あえて言えば先発陣。故障明けのバンデンハーク、東浜で、どこまで勝ちを伸ばせるか……。とはいえ、他球団からすれば、ぜいたくな悩み(笑)

」(前出の記者)

 孫オーナーと王会長の絶妙なチーム強化策で、悲願のリーグ制覇は堅い。

 2位は2年連続リーグ優勝しながら、CSで涙を飲んだ埼玉西武。「チーム防御率はリーグ最下位ながら、リーグトップの超強力打線でカバー。今年は秋山が移籍しましたが、昨年、浅村が抜けても外崎が穴を埋めてしまった。今季も、なんとかしてしまうのでは」(スポーツ紙記者)

 ポイントとなるのは、やはり最大のウィークポイントである投手陣。「ドラフトでは宮川、浜屋と1、2位に即戦力投手を指名。新外国人も投手を2人獲得しました。優勝は彼らの活躍いかん、といったところ」(前同)

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