昨年1月18日には、立川駅構内の「奥多摩そば」で、やはり念願の「おでんそば」を実食する様子が放送された。立川駅は中央線と青梅線の乗換駅。全ホームに立ち食い蕎麦屋があり、今は清流そばとなった店舗も含め、どこでもおでんそばが食べられる。ぼくも数年前、登山で奥多摩に向かう際、ダッシュでおでんそばを食べた。立川を拠点とした現NRE傘下の旧中村亭のオリジナルメニューなのだ。

 栞里は朝食で食べるほどおでん好き。常連が思いつきでおでんを載せて食べたことからメニュー化した、この伝説の蕎麦を、汗をかきかき「走ってるのと一緒ですよ。よっしゃ、マラソンだ」と気合を入れ、6分で完食した。

「なかなかこんなにご飯に集中できることってないじゃないですか。でも立ち食いって、私とあなた(蕎麦)の時間だから、食べることに集中できるんです」と名言も吐き、店員も思わずうなずく。

 その様子を見守る店内からは、なぜか拍手が沸き起こる。店員の一人は涙すら浮かべている。これには「何だこの展開」と司会の設楽統もツッコみ、当人ももらい泣きするうち、VTRは終了。完全な栞里ワールドが繰り広げられていた。

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