■キノコ類やサバ缶も
免疫力アップ食材はまだある。キノコ類には、βグルカンという成分に、免疫力をアップする効果があるという。「たいていのキノコにβグルカンは含まれていますが、免疫効果を期待するならシイタケがオススメ。特に干しシイタケには、免疫力を向上させるビタミンＤも多く、一石二鳥です」（前同）
牧氏は、「キノコ類は食べない人はまったく食べませんし、外食のメニューにもそんなに使われないので、味噌汁に入れるなどして、定期的に摂取するのが理想です」と提案する。「１種類でなくても、たとえばシイタケ、舞茸、しめじ、エリンギなどを一緒に入れてもいい。優しい味なので、食欲のないときや、まだ内臓が目覚めていない朝食にはピッタリでしょうね」（栄養士）
魚類なら、白血球やリンパ球の働きを良くし、免疫力を上げる働きがあるＤＨＡを多く含むサバが良さそうだ。「サバの脂には、中性脂肪を減らしたり、血液をさらさらにして、動脈硬化を予防するＥＰＡも豊富です。注意すべきは調理の過程で塩分を加えすぎないこと。また、焼きすぎると脂が落ちてしまう。そう考えると、脂までしっかり食べられる缶詰がいいかもしれません」（牧氏）
ここ１０年のサバ缶ブームで、アレンジメニューのレシピがたくさんあるだけに、大いに食卓に取り入れるべきだろう。「ニンニク、鷹の爪をオリーブオイルで香りが立つまで炒めたところに、サバの水煮とキャベツを投入。塩、胡椒で味を整えたら、立派なイタリア料理“サバとキャベツのアーリオオーリオ”の出来上がりです。冷やして食べてもおいしいし、豆腐を入れたり、パスタの具にするのもいいでしょう。お酒のつまみなら、サバの水煮の缶汁を捨てて、ミョウガ、味噌、ネギ、大葉を加えて包丁で細かく叩いてできる“サバのなめろう”も手軽でおいしく、晩酌が楽しくなりそうです」（栄養士）
おいしい料理を食べた後は、ホッと一息つきたいところ。そんなときに飲んでほしいのは緑茶だ。「緑茶に含まれるカテキンは、ウイルスにも効く殺菌作用があるんです。高温のお湯でお茶をいれると、最も効率的にカテキンを抽出することができます」（前同）
良薬は口に苦しと言うけれど、こんなにおいしそうで、しかも免疫力を上げてくれる料理、食材ならば、毎日でも食べられそうだ。「おいしいものを食べ、またよく笑い、ストレスをためない楽しい生活を送ることも、免疫力アップにはとても重要ですからね」（ｓｈｏｃｕｉｃｕｃｏ氏）
この特集を読み、食生活への意識が高まったあなたは、もうコロナに勝ったも同然だろう。
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