■「この状況でどうすればやれるか」を考える

スピードを活かした打撃と極めの強さを備えたオールラウンダー
スピードを活かした打撃と極めの強さを備えたオールラウンダー

 ジムの運営はどうしているのだろうか。沖縄県内の格闘技ジムはほとんどが一時休業となっているが、砂辺は考え抜いた末に、対策を徹底した上で営業を続けている。

「首都圏で先に感染が拡大していたので、横浜で「リバーサルジム横浜グランドスラム」を運営している勝村周一朗さんに相談して、参考にさせてもらいました。基本、閉める方向ではなく、『この状況の中でどうしたらやれるか』を基本に考えました。

 うちのジムはビルの3階にあって4方向に窓があるので、ちょっと寒いときでも窓を開けて換気しながら、1人1時間、同時には2人までというのを徹底してます。1時間経ったら帰ってもらって、その後すぐにスタッフがジム内を次亜塩素酸水で消毒します。1時間空けて次の人が来るという感じです。予約は誰からもわかりやすいように、LINEグループで受け付けています。ちなみにジムで次亜塩素酸水生成器を購入したので、消毒用の次亜塩素酸水は会員さんには無料配布しています。

 体調不良の人だったり、体温が規定以上の人、2週間以内に旅行した人は遠慮してもらっています。クラスはキックのみで、グラップリングと柔術は中止しています。スパーリングもないので、会員さん同士、またスタッフと会員さんが直接接触する機会は基本的にありません。またクラス中は、希望であればマスク着用も可です。

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