■『高知そうめん』がオススメ

 “夏の昼食の定番”そうめんを食べるなら、シイタケの甘辛煮の他、さまざまな具をこれでもかと盛りつけて食べる、高知県の『高知そうめん』がオススメだという。「そうめんや冷やしうどんなど、夏に食べやすい麺料理ですが、麺はほぼ糖質です。そのため、それ単体では効率よくエネルギーに変換されません。体内で糖質をエネルギーに変えるために必要なのは、ビタミンB群やミネラル、鉄など。つまり、具や薬味などと一緒に食べて、それらを補うことで、初めてエネルギーが身につくんです」(前出のフードコーディネーター)

 体力をつけたいと、麺単体をたくさん食べて糖質を取り込んでも、体内でうまくエネルギーが作られず、結果、体がだるくなってしまったり、ボーッとしてしまったりという状態に陥ることもあるというから、要注意なのだ。「すでにさまざまな栄養素がとれるので、プラスするものもないかと思いますが、シイタケを煮るときに一緒に、水分を切った豆腐を煮てみるのはいかがでしょうか。注意なのだ。他の具と一緒にカットしてそうめんにのせて、かつおぶしを散らします。亜鉛や鉄分がとれるだけでなく、豆腐にかつおぶしをかけて食べると、かつおぶしに含まれるビタミンDが働いて、カルシウムの吸収率がなんと20倍になるんです」(shocuicuco氏)

 カルシウムは、骨や歯の主成分である他、筋肉の収縮を助け、精神の安定にも役立つ。生命維持に欠かせないミネラルの一つだけに、大いに参考にしてほしい、ちょい足しレシピだ。

 暑さにやられて精をつけたいなと思ったときに食べたいのが、広島県の『アナゴ飯』だ。「アナゴには、感染症予防や目の疲れに効果があるビタミンAや体のだるさを解消してくれるカリウムが多く含まれています」(前出の食生活アドバイザー)

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