■ハンカチ王子vs後のメジャーリーガー

 2006年第88回大会の決勝では、同じく早実(西東京)の斎藤佑樹が、駒大苫小牧(南北海道)の田中将大と、白熱した投手戦を繰り広げた。コーナーをつく、丁寧なピッチングを見せる斎藤と、剛球勝負の田中。対照的な2人の投げ合いは、延長15回でも決着がつかず、1対1のまま引き分け再試合に。翌日、ベンチスタートとなった田中に対し、斎藤は再び先発のマウンドに立っていた。「引き分けの直後から、斎藤は翌日も投げるつもりだったようです。宿舎では針やマッサージ治療で、とことん回復に努め、酸素カプセルまで利用したのだとか」(スポーツライター)

 これが運命を決めたのか、斎藤は再試合でも好投を見せ、最後は途中登板していた田中から三振を奪ってゲームセット。4対3で早実が優勝し、斎藤は“ハンカチ王子”として国民的スターに。一方、敗れた田中も、今やMLBを代表する大投手となったのは、言うまでもないだろう。

 記憶に新しい名勝負では、昨年の第101大会。3回戦の星稜(石川)対智辯和歌山(和歌山)の試合は、新時代の甲子園を予感させる一戦となった。「星稜の絶対的エース・奥川恭伸に、智辯和歌山は継投で対抗。試合は1対1で延長に入り、13回からはタイブレークになりました」(スポーツ紙記者)

 無死一塁、二塁から始まるタイブレーク。延長14回、星稜にサヨナラ3ランが飛び出し、試合は4対1で決着。完投で23三振を奪った奥川は、日本中の注目を集める投手となる。そんな熱闘の陰には、こんな一幕があった。「延長に入って、奥川の足に異変が出始めました。すると、そんな奥川の手元にサプリが届いた。様子がおかしいと感じた智辯和歌山の黒川が、自分が使っている熱中症対策の薬を渡していたんです。思わず胸が熱くなりましたね」(前同)

 これまでに数多くのドラマを生み出してきた夏の甲子園。来年も、必ずや胸を熱くさせる名勝負が繰り広げられるはずだ。

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