■福士の相方で2号ライダーだった吉沢は絶好調
一方で、福士と何かと対照的な存在が、同じく人気イケメン俳優の吉沢亮(26)だという。
吉沢は福士と同じいわゆる「仮面ライダー俳優」だが、主演ではなく2号ライダー。しかも、出演作は福士が主演した『フォーゼ』だった。
「『フォーゼ』は、仮面ライダー初の高校が舞台の学園ドラマでした。福士は『フォーゼ』に変身する、リーゼントに短ランという昭和の不良を思わせる転校生・如月弦太朗として出演。恰好はヤンキーですが、笑顔が似合う“学園の生徒全員と友達になる”がモットーの好青年でした。
一方、吉沢は特別交換編入生の朔田流星として出演。熱血漢なようで冷静に本質をとらえるタイプの弦太朗とは対照的に、“一見するとクールだけど熱くなりやすい熱血漢”のキャラクターでした。
端役に横浜流星(24)や滝沢カレン(28)もいて、いま考えると大豊作なライダー作品でしたね」(特撮ライター)
吉沢演じる流星は植物状態の親友・二郎を助けるべく、自分が『仮面ライダーメテオ』であることを隠して弦太朗たちに接触。ジークンドー(中国拳法)の使い手であることも隠し、「気弱で人当たりの良い好青年」を演じていた。弦太朗たちと徐々に打ち解けてはいたが、真に和解する第32話までは、何度も冷ややかな顔で内心毒づく、ちょっと黒い部分も見せていた。
ちなみに、その親友・二郎こそ当時無名だった横浜流星であり、本格的な活躍は14年の『烈車戦隊トッキュウジャー』まで待つことになる。