■吉沢は映画→朝ドラ→大河の特大コンボを決めた

「その後、吉沢は13年に『ぶっせん』(TBS系)で連ドラ初主演を果たしますが、深夜ドラマだったこともあり、それほど話題にならずに終了。多くのドラマや映画に出演し、人気を獲得はしたものの爆発的なヒットは起きないままでしたが、17年に転機が訪れました。

 『週刊少年ジャンプ』(集英社)で連載していた『銀魂』の実写映画にメインキャストで抜擢されたんですが、あまりのハマりぶりに一気に知名度が上昇したんです」(映画ライター)

『銀魂』で吉沢は、真選組・沖田総悟を好演。童顔気味で中性的な美青年だが、とんでもないドSキャラだ。ビジュアル的にも演技的にも「原作から飛び出してきたのでは」と評されるほどのハマりぶりを見せ、原作ファンから大絶賛された。

 さらに、18年の続編映画『掟は破るためにこそある』は、原作の真選組メインのエピソードを実写化したため出番も多く、前作との相乗効果もありさらに知名度を上げたのだ。

「『銀魂』で若い世代の支持を得た絶好のタイミングで、吉沢は19年のNHK連続テレビ小説『なつぞら』に“病弱な北海道の画家・山田天陽”を好演。主人公のなつ(広瀬すず)に恋をするも、夢を目指して上京するなつを尊重して送り出すのですが、それが今生の別れに。

 その後36歳の若さでこの世を去るのですが、あまりに儚い最期に多くのファンが涙し、SNSでは“天陽ロス”という言葉が出るほどの話題になりました。主婦層人気もここで確立したことになります」(前同)

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