森川は語る。挑戦するときは「私、絶対出来る」と思っている。達人が成功までに半年かかった技だろうが関係ない。

「出来ることは、いつだって出来る」

 もちろん、特に水切りやスポーツスタッキングに挑戦した際には、諦めずに100回以上石を投げ続けたり、200回以上もカップを積んだり崩したりする彼女の姿があった。そこには並々ならぬ努力が見えた。しかし、結局最後には、その道の達人と肩を並べるレベルにまで、短時間で己の力量を高めてしまうのだ。

 努力ではカバーできない非凡な才能。そう言わざるを得ないものがここにはある。堺正章の“ミスターかくし芸”の称号を継ぐとしたら彼女しかいない。中山秀征や恵俊彰のわけがない。そう思わせるものがある。

“努力”するさまを見るのも楽しいが、“才能”を見せつけられるのも面白い。達人たちを次々となぎ倒していく爽快な森川の姿を見て、そう思った。


(文・飲用てれび)

テレビの中の女たち

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