この『世界中の隣人よ』MVでCGを担当しているのが荒船泰廣である。彼は乃木坂46の映像コンテンツにおいて2010年代半ば以降、VFX技術を用いたSF的な画作りでグループの作品の世界観を拡張してきた人物だ。

 本連載の6月9日更新分(/articles/-/80449)では、頃安祐良が監督を務めた久保史緒里の個人PV「個人PVについて私が知っている五、六の事情」を取り上げた。「乃木坂46の個人PV」をメタ的に捉え返したこの作品で、CG監督として招かれていたのも他ならぬ荒船だった。乃木坂46の視覚効果パートを担う監督として、彼は時折イメージづけられる。

https://www.youtube.com/watch?v=-K-ngM4ln84
(※久保史緒里個人PV「個人PVについて私が知っている五、六の事情」予告編)

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